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佐久島でサツマイモの産地化プロジェクト始動、試験圃場に8品種・1200本を植え付け

2017.6.7

試験圃場へのイモつる植え付けを行う参加者ら
試験圃場へのイモつる植え付けを行う参加者ら

 JA西三河は今年度より、島民団体「島を美しくつくる会」・西尾市とともに、佐久島の新たな農業特産物としてのサツマイモ栽培プロジェクトを開始しました。佐久島で深刻化する耕作放棄地対策と農業振興を行いたいJA西三河と、佐久島の新たな名産品作りを通した島の魅力発信と経済活性化・定住促進を行いたい島民団体・西尾市側との思惑が一致。島を代表するブランド農産物を育成すべく、3者が協力した取り組みを進めます。
 栽培1年目となる今年度は、佐久島の気候・土壌にあったサツマイモ品種の選定を目的とした試験栽培を行っています。6月5日には、市の施設である佐久島クラインガルテンの試験圃場1.1㌃でイモつるの植え付けを行いました。植え付けには、島を美しくつくる会を中心とする島民や、佐久島保育園の園児、島外から募ったボランティア、若者の就労支援を行うNPO法人など合わせて約30人が参加。事前に圃場の耕起・畝づくり・マルチかけなどを行った圃場へ、JAの営農担当者の指導を受けながら、およそ2時間かけて8品種・約1200本を植え付けました。
 今後の圃場管理・農作業は島民が行い、11月には再び島外から参加者を募って収穫を行う予定。収穫したサツマイモを利用し、味や収量、加工適性を含めて佐久島の気候や土壌に合ったサツマイモ品種を選定します。長期的には5年後を目途に、佐久島産サツマイモおよびその加工品を、島の名産品として島外および島内を訪れる観光客向けに販売することを目標に掲げています。
 植え付けに際して、島を美しくつくる会の鈴木喜代司代表は「まずは今年の出来を見て来年度以降の計画を練っていく。皆様の手を借りながらおいしいサツマイモを作っていきたい」、西尾市佐久島振興課の内藤貴久課長は「今年から動き出した計画だが、3から5年後にはこのサツマイモを島を代表するブランド品としていきたい。島民のみなさんの協力をお願いしたい」と参加者にむけて話しました。
 佐久島は三河湾に浮かぶ面積1.81 平方キロメートル・人口239人(平成29年4月現在)の島。近年は年間観光客数10万人を数える人気観光地ですが、主産業であるアサリ漁獲量の低下や、耕作放棄地の増加による景観の悪化、人口減少と高齢化が近年の課題になっています。JA西三河は耕作放棄地対策として4月13日、佐久島に対し西尾市を通じて農業用トラクター一台を寄付しました。このトラクターはこれまでに、サツマイモ栽培圃場の耕起のほか、島内の耕作放棄地の耕起に利用されており、農地や景観作物の植え付け用地となっています。