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佐久島のサツマイモ試験収穫、産地化へ向けて出来を調査 産官学交え、今後の栽培と商品開発について協議

2017.9.29

サツマイモの収穫に取り組む学生ら
サツマイモの収穫に取り組む学生ら

 9月22日、西尾市・佐久島の佐久島クラインガルテンにあるサツマイモ試験栽培圃場で、サツマイモの試験収穫が行われました。この試験栽培は、佐久島でのサツマイモ生産の普及と新たな名産品の育成を行い、耕作放棄地対策と島経済の活性化・島おこしに役立てるべく、島民団体の「島を美しくつくる会」と西尾市、JA西三河が協力して今年度から始めているもの。
 この日、佐久島島民と西尾市・愛知県・JAの担当者のほか、愛知淑徳大学のコミュニティコラボレーションセンターを通して集った学生10人含む計25人が収穫に取り組みました。参加者らは約10㌃の試験圃場で、各品種1本・計8本のサツマイモを慎重に掘り起こして収穫し、重さを計測しました。耕作放棄地の耕地化1年目という圃場とあわせ、無農薬・無肥料での栽培、栽培管理の人手不足、雨量不足と水調達の困難など悪条件が重なったものの、大きい品種では1本から約2.5㌔のイモを収穫。また、耕作放棄地を開墾して作ったコスモス畑の除草作業もあわせて行いました。
 また同日午後には、佐久島西港付近の弁天サロンにて、JAの産直・販売担当者や、みりん・酒類の製造を行う相生ユニビオ㈱の担当者を加え、サツマイモを利用した商品開発の打合わせを行いました。サツマイモを使った芋焼酎づくりについて、相生ユニビオの担当者が、加工に適する品種や出荷ロット等について説明。島民・行政・JAを交え、イモの運搬方法や集出荷、JA産直店舗での販売、販売価格と収入予測、芋焼酎以外の加工品作りなどについて情報交換を行いました。また学生らに対して、佐久島を観光に訪れる若い世代にアピールできる商品づくりについて質問し、学生が「島の風景と合わせて写真に撮り、SNSに掲載したくなる商品が良い」などと発言する場面もありました。

島民・県・市・JA・業者と学生が集い、加工品づくりについて話し合う
島民・県・市・JA・業者と学生が集い、加工品づくりについて話し合う

 今年7月から大学の仲間らとともに佐久島を継続的に訪れ、この日の試験収穫に参加した愛知淑徳大学1年生の青砥祐太さん(19、岡崎市出身)は、「芋掘りを体験して、地道にやらなければおいしいものはできないことを実感した。この取り組みは佐久島の人口すら増やしていける可能性もある。島民の方の悩みも聞き、人手が増えていけばと思う」と話しています。また、西尾市佐久島振興課の内藤貴久課長は「5年後・10年後を見据えた事業。この1・2年は基礎となる形を作りたいと考えている。大学の方とも縁あってご協力いただき大変ありがたい。佐久島を訪れる観光客は若い人が多いので、知恵を頂きながら事業に取り組みたい」と話しています。
 試験圃場では今後、10月と11月に本格的な収穫作業を行うほか、次年度に向けた耕作地の選定と、土地の権利関係の確認を行います。JAはイモつるの注文とりまとめや栽培指導を通して島民への栽培普及に努めるとともに、サツマイモの集出荷、販売ルートの構築を行う予定です。