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佐久島産サツマイモの芋焼酎試飲会 新名産品目指すサツマイモ栽培は新たな段階へ 島を美しくつくる会・西尾市・JA西三河

2018.5.9

試作品の芋焼酎で乾杯するJAの名倉組合長(右)、島を美しくつくる会の鈴木代表(中央)、西尾市地域振興部の山﨑部長(左)
試作品の芋焼酎で乾杯するJAの名倉組合長(右)、島を美しくつくる会の鈴木代表(中央)、西尾市地域振興部の山﨑部長(左)

 佐久島の島民団体「島を美しくつくる会」とJA西三河・西尾市は、佐久島産サツマイモの芋焼酎の試飲会を、5月7日、佐久島の弁天サロンで開きました。今回試飲した芋焼酎は、昨年佐久島での試験栽培で収穫したサツマイモを利用したもの。島民団体とJA・市がともに取り組むサツマイモの農業名産化の一環で、醸造は西尾市で味醂や料理酒の製造を行う相生ユニビオ㈱が行いました。
 試飲会には、島を美しくつくる会の鈴木喜代司代表をはじめとする多くの島民のほか、JA西三河の名倉正裕組合長、西尾市地域振興部の山﨑隆文部長、相生ユニビオ㈱の担当者ら約20人が集まりました。参加者らは、昨年佐久島で収穫したサツマイモ「なると金時」「玉豊」「紅はるか」でできた芋焼酎の試作品を味わい、味や香りについて検討し、商品展開の方法などについても話し合いました。
 島を美しくつくる会の鈴木代表は「JAや相生ユニビオの皆様のご協力のもと、想像以上に早くサツマイモ栽培や加工品作りが進み驚いている。今後も熱い心でご支援いただき、佐久島のサツマイモを広めていきたい」と話しました。またJAの名倉正裕組合長は「サツマイモが新たな島の名産品として広く普及することを望んでいる。佐久島を紹介するパンフレットの『島の名産品』にこの芋焼酎が載ることを期待したい」と話しました。
 佐久島でのサツマイモ試験栽培は、島の経済活性化や耕作放棄地対策として、島民団体と市・JAがともに平成29年度から取り組んでいます。同年度は、佐久島の気候や地質に合った品種選定を目的に、佐久島クラインガルテン周辺市有地の圃場4.5㌃で8品種・1200本を試験栽培し、秋には500㌔を収穫しました。
 平成30年度は品種を「紅はるか」に絞るとともに、試験栽培の面積を17㌃まで拡大。また島民の希望者7名がそれぞれの畑で、JAや県農業改良普及課の指導のもとでサツマイモを栽培します。生産量2トンを目標とし、十分な収量があれば、芋焼酎の原料のほか焼き芋・干し芋の原料や、佐久島の飲食店でスイーツなどの食材として利用される予定です。