西尾梨「幸水」出荷ピーク 日照充分で高糖度
2018.8.8
西尾市で梨「幸水」の出荷がピークを迎え、市内の梨農家がさかんに収穫作業に取り組んでいます。
今年は4月に好天が続いた影響で受粉作業がスムーズに進み、着果も非常に良好。また夏の日照時間が長かったことから糖度が高い傾向です。台風による落果や強い日差しによる日焼け果も出ましたが、高品質な梨を順調に出荷。出荷は7月23日よりスタートし、8月に入ってピークを迎えました。好天で生育が進んだ影響から、高単価の期待できるお盆前までにすべての「幸水」を出荷できる見込みです。
西尾市平口町で梨を栽培するJA西三河梨部会部会長の中嶋芳雄さん(71)宅では朝早くから、妻・妙子さんと共に収穫に取り組んでいます。玉の色付きや大きさを確認しつつ手でもぎ取り収穫。中嶋さんは「例年より糖度が高く、非常においしい出来。ぜひ味わってほしい」と話しています。
市内生産量の約60%を占める「幸水」の出荷は8月12日頃まで続き、その後は8月中下旬から収穫される「豊水」、9月中旬以降の「あきづき」「新高」と移り変わりつつ、10月半ばまで収穫・出荷が行われる見込み。JA西三河高河原センター(0563-52-1873)では西尾梨の予約販売を受け付けています。
西尾市内の梨生産者で組織するJA西三河梨部会では、67人の生産者が約18㌶で梨を生産し、年間に約150㌧を出荷しています。袋掛け栽培やIPM(総合的病害虫管理)資材の導入により、低農薬で安全・安心な梨作りを行っています。今年度より新ブランド名「西尾梨」で販売を行い、地元を中心にさらなる認知度向上をめざしています。
【関連項目】