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JA西三河じねんじょ研究会、共用圃場で初の試験収穫 県ブランド「夢とろろ」での出荷めざし栽培学習

2018.11.12

収穫したジネンジョを手にする井土さん
収穫したジネンジョを手にする井土さん

 JA西三河じねんじょ研究会は11月8日、西尾市吉良町地内の共用圃場でジネンジョの試験収穫を行いました。同研究会は今年1月に露地イチジクとジネンジョの複合経営による所得向上を目指して発足し、ほぼ全員がジネンジョ栽培の初心者。このジネンジョは同研究会が栽培学習のため共同で管理を行っているもので、今年4月に種芋定植を行い、夏から秋の栽培管理を経て、このほど初めての収穫期を迎えました。
 この日の試験収穫には研究会の会員8人が参加。会員らは、枯死したジネンジョのつると棚を撤去ののち、圃場の土を掘り起し、約1㌃の試験圃場のうち約1/6程度・約30本のジネンジョを収穫しました。大きいものは長さ1㍍以上、重さ約700㌘のものもありました。
 同研究会会長をつとめる井土和之さんは「初めてにしては最高の出来で、少し自信がついた。今後もみんなで良いジネンジョをつくり、全員で楽しく発展していきたい」と手ごたえを感じていました。
 同研究会は今後、共用圃場のアミ室で生産した種芋を分配し、来年春からは各会員がそれぞれの圃場でジネンジョ栽培を開始します。来年冬に本格収穫されるジネンジョは、愛知県じねんじょ主産地協議会の県産ジネンジョのブランド「夢とろろ」として販売の予定です。
 ジネンジョの主な作業である4月の植え付けと冬頃の収穫は、ちょうど露地イチジク栽培の農閑期と重なり、収穫も土中保存によりある程度融通が効く。露地イチジク・ジネンジョの複合経営による所得増の実現に向け、JAは栽培指導や資材供給を通してサポートするほか、産直店舗での販売も検討しています。

収穫したジネンジョを手にする研究会会員ら
収穫したジネンジョを手にする研究会会員ら
収穫したジネンジョは大きいもので1㍍を越えた
収穫したジネンジョは大きいもので1㍍を越えた