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施設栽培イチゴ、冬の出荷ピーク クリスマスケーキ用需要増に合わせ、業務用出荷も開始

2018.12.18

収穫に取り組む深谷部会長
収穫に取り組む深谷部会長

 愛知県最大のイチゴ出荷量を誇る西尾市で、12月中旬よりクリスマスケーキ用のイチゴ出荷が冬の山場を迎えました。需要がピークとなる12日から22日にかけては、ケーキ等に利用される業務用イチゴの出荷を行い、ピークとなる期間中は業務用約30㌧・生食用約20㌧の計50㌧を出荷の見込みです。
 業務用出荷の専用パックはやわらかい素材を用い、イチゴを置く場所に穴をあけることで荷傷みを避けています。階級はケーキに適した2L・L・Mの3種。同部会はクリスマス前の需要期の出荷に特に力を入れており、部会の規模からくる安定した出荷量と、衛生面・品質面の高品質が、大手製菓業者からの高い評価を得ています。
 今年のイチゴは、9月の台風の影響による栽培施設の破損や土耕イチゴの定植遅れなどがあり遅れていたものの、11月頃の気温の高さが影響して生育が追いつき、12月時点では順調に出荷を行っています。
 同部会の深谷均部会長は「クリスマスケーキへの利用にちょうどいい大きさのイチゴが多く出ており、例年通りおいしい出来。この期間が稼ぎ時なので、部会員全員で収穫・出荷をがんばりたい」と話しています。
 西尾市内のイチゴ生産者で組織するJA西三河いちご部会(部会員89人)は面積17.1㌶で約950㌧のイチゴを生産し、主に愛知県内の市場のほか石川県・新潟県へ出荷。近年は新型の天敵資材利用による農薬使用量低減を通して安全・安心なイチゴ生産に取り組んでいます。また新規就農者向け栽培講座「いちごスクール」を開設し、来年4月より本格研修を開始します。