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米実需者の視察受入 良質な米づくりへ理解深める

2019.1.17

カントリーエレベーター内を視察する米実需者ら
カントリーエレベーター内を視察する米実需者ら

 とんかつ「かつや」を展開する株式会社かつやをグループ企業にもつ、アークランドサービスホールディングス株式会社の仕入れ担当者と仕入れ代理店担当者が1月16日、西尾市横手町にあるJA西三河南部カントリーエレベーターを視察しました。経済連を経由したJA共同利用施設の米実需者視察受入は今回が初めてであるものの、同カントリーでは国内問わず海外(韓国・中国・ベトナムなど)からも随時視察を受け入れ、生産現場への理解促進を図っています。

 今回の視察は、県内で有数の生産量を誇り、昨年12月に開かれた県下のカントリーエレベーター環境美化コンクールで最優秀賞に輝いた同カントリーへ、原料の知識を深めることを目的にアークランド側より視察の申入れにより開催に至ったもの。参加者らはJAの農産課担当者から乾燥・貯蔵・調製・出荷までを一貫して行うカントリーエレベーターの仕組みや役割などの説明を受け、作業工程を見学しながら生産現場への理解を深めました。農産課の伊藤英雄課長は「実需者側に伝えきれていない生産現場について視察を通じて見識を深めてもらえるよう、今後も対応していきたい」と話しています。

 市内では、水田3,500㌶のうち約1,860㌶で年間9,770㌧の米を生産しており、そのうち約5,000㌧はJAのカントリーで集荷しています。主な作付け品種は「あいちのかおり:48%(808㌶)」と「コシヒカリ:42%(700㌶)」で、この2品種。残りは麦・大豆を中心に転作で栽培を行う2年3作のブロックローテーションを採用し、同JAでは東部・西部・南部カントリーの3つの施設で米と麦の集荷を行っています。市内で採れた米は『矢作の恵』としてAコープや産直店舗で販売するほか、2018年度産新米から愛知県西尾市産あいちのかおりとコシヒカリをドラッグストアチェーン「スギ薬局」、「ドラッグスギ」で販売しています。