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感受性検定で薬剤抵抗性を確認、農家の課題解決へ

2019.2.26

調査結果を確認する部会員ら
調査結果を確認する部会員ら

 当JAはJA愛知中央会、JAあいち経済連など関係団体と連携し、「担い手訪問活動」の中でくみ上げた農家の要望に応える取り組みをすすめています。その中で、夏場に多くの被害をもたらすシロイチモジヨトウの防除体系を確立するため、薬剤の感受性検定を行いました。調査結果は管内農家へフィードバックし、今後のカーネーション栽培に生かします。
 2月20日、西尾市小栗町周辺の生産者で組織する小栗カーネーション部会の部会員に向け、経済連と関係機関が感受性検定の結果報告と農薬の作用機構分類(RACコード)を考慮した農薬のローテーション散布を促しました。
 近年、シロイチモジヨトウの発生が多く、小栗地区での被害が問題となっており、担い手訪問活動で聴取したことがきっかけ。感受性検定では、同地区内の圃場(ほじょう)から2齢幼虫を採取・調査し、害虫の死亡率や食害の状況などを確認しました。
 同一薬剤を連続使用する場合、害虫に殺虫剤の抵抗性がつきやすく、農薬の効果が薄れてきます。効果的に防除を行うためには、系統の異なる複数の薬剤でローテーションを組み、抵抗性害虫の発生を回避することが重要となります。JA担当者の磯谷正樹は発端となった訪問活動に触れて、「今後も担い手訪問を通じて、農家の声にしっかり対応していきたい」と話しています。
 JAでは2015年から「担い手訪問活動」を行っており、自己改革の一環と位置付け取組みを強化。営農相談体制を確立し、JAグループと生産者が課題を共有・問題解決を図ることで農家の課題解決を実践しています。