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産地の活性化を担う、いちじくスクール生5人に修了証書

2019.3.14

都築常務(左)から修了証書を受け取る大城さん(右)らいちじくスクール修了生
都築常務から修了証書を受け取る大城さん(右)らいちじくスクール修了生

 当JAは3月13日、JA西三河いちじくスクール修了式を小牧センターで開き、同スクールで校長を務める都築敏和常務がスクール生5人へ修了証書と記念品を贈りました。修了生のうち2人がJA西三河いちじく部会へ新たに加入し、計33㌃のほ場で今年4月より本格的なイチジク栽培を始めます。
 都築常務は「1円でも高く販売する努力、農業生産資材を1円でも安くする努力をしていきます。今後も皆さまの活躍を期待しています」と激励。また愛知県農業改良普及課の木本直樹専門員からは、5月下旬から7月上旬に発生するアザミウマの対策について説明がありました。被害果は外観から判別できず防除が難しいため、薬剤散布で絶対的発生量を減らすことに加え、品種による被害軽減やタイベックシートの施工が主な防除対策となります。あわせて、今年度より試験的に取組みをすすめる「サージカルテープ」や「専用果実袋」といった物理的防除がアザミウマ対策に高い効果を見込めると紹介しました。

 この日修了証書を受け取った4期生の大城正貴さんは、「いちじくスクールでの研修や農家の方のもとでの実習で学んだことを自分の畑に活かしていきたい」と意気込み、今春から25㌃のほ場でイチジク栽培をスタートさせます。

 

 『JA西三河いちじくスクール』は、全国有数のイチジク産地である西尾市の生産規模の維持・拡大をめざし、当JAがJAあいち経済連、県、市とともに開く露地イチジク専門の新規就農者向け栽培講座。2015年の開校以来、2018年度までに43人が受講。そのうち13人が専業農家として部会へ加わり、作付面積は233㌃増加しました。またいちじくスクールを通じて、30代から40代の若い世代の新規就農者を毎年送り出し産地活性化に貢献しています。
 2018年度は修了生の要望を反映した農薬散布、パック詰めなど25回の実習と93日間にわたる収穫実習通じて営農指導を展開。2019年度も複合経営の提案や栽培指導をはじめ、サージカルテープや専用果実袋による防除を引き続き試験的に取組む予定です。また4月には新たな受講生とともに第5期の講座を開始します。