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佐久島でレモン苗木配布・栽培現地指導会 島民団体・西尾市・JA連携の農産物名産化プロジェクト第2弾始動

2019.3.26

県職員(右)とともにレモンの苗木を実際に植える島民
県職員(右)とともにレモンの苗木を実際に植える島民

 JA西三河と西尾市佐久島振興課、佐久島の島民団体「島を美しくつくる会」は3月14日、佐久島クラインガルテンで、佐久島レモン「璃の香」の栽培現地指導会を開き、栽培を希望する島民にレモンの苗木を配布しました。市と島民団体・JA西三河が取り組む、佐久島の新たな名産品作りの取り組みの一環。
 指導会には島民15人が参加。県農業改良普及課農林水産事務所の担当者が講師となり、島民に向けて栽培に適する場所や植樹の方法、除草や防除などの栽培管理のポイントについて指導しました。また、参加者に対して合計30本の苗木が手渡さました。これらの苗木はそれぞれの手により各自のもつ家庭菜園などに植えられる見込みです。
 島民団体「島を美しくつくる会」の会長であり、自らも2本の苗木を購入した鈴木喜代司さんは「まずは島の方々の食卓や食堂・民宿でのレモンの利用を通して利用や認知が広がってほしい。佐久島の海産物とも相性がよさそうで、期待している」と話しました。また同JA営農部の黒野善久部長は「サツマイモに続く名産品として観光客への地域PRにつながるものとしていきたい」と参加者に向けて話しました。
 佐久島では市・JA・島民団体が連携し、2017年よりサツマイモの名産化の試みがスタート。2年目となる2018年度には1.2㌧を収穫し、これを原料とした芋焼酎も6月にJA西三河より発売されます。レモン栽培の取組はサツマイモに続く島の名産品作りの取組の第2弾。この春に植樹したレモンの本格的な収穫が可能となるのは再来年の2021年秋ごろ。収穫したレモンは、島の食堂・民宿などで利用される見込みです。同JAは今後も島民への栽培指導や資材供給を通じて生産量を拡大し、レモンを佐久島の名産品として育成したい考えです。