「いちごスクール」第1期本格スタート 2020年冬の本格出荷目指して5人が入校 JA西三河いちご産地振興委員会
2019.6.4
JA西三河いちご部会と愛知県・西尾市、JAあいち経済連・JA西三河などで組織するJA西三河いちご産地振興委員会は5月31日、施設栽培イチゴの就農支援プロジェクト「いちごスクール」第1期の開校式を西尾市役所で開きました。
この日5人の受講生が入校。JA西三河いちご産地振興委員会の齋藤和義会長は「今日新たな仲間を迎え入れることができたのはお集まりの皆様のご協力のおかげと、心より感謝申し上げます。この期待に応えられるよう、我々受け入れ農家は受講生の方々を一人前のイチゴ農家へ育成してまいります」と話しました。またJA西三河の名倉正裕代表理事組合長は「この西尾市には、優れた技術で高品質なイチゴを作る生産者が多数いる。受講生の方々には、農家の技術や知恵を十分習得され、来年春には立派なイチゴ農家となるよう、座学・実技に励んでいただきたい」と激励しました。
受講生は翌週より、農家圃場での農作業実習を本格的にスタート。翌週6月3日、齋藤会長の圃場では、受講生の冨岡航平さん(24)・祥子さん(20)の夫婦2人が収穫やパック詰めの実習を受けた。冨岡さんらは「農業経験はないので、齋藤さんから技術を学び、夫婦協力してやっていく。農家として成功したい」と意欲を見せています。
受講生らは来年5月までの1年間、西尾市内のイチゴ農家の圃場で栽培技術や収穫・パック詰め等の直接指導を受けます。また愛知県立農業大学校の講座を利用し、植物の生理特性や肥料・農薬、経営管理や税務に関する知識といった、専業農家として経営を行う上で必要な知識を習得します。並行して農地取得や栽培施設の準備、青年等就農計画や農地利用権設定の申請などをJA西三河のサポートのもとで順次行い、2020年冬にはイチゴ農家としての本格出荷をめざします。
JA西三河いちご産地振興委員会はJA西三河いちご部会とJA西三河・JAあいち経済連、西尾市・愛知県により2016年3月に発足。いちごスクールは、西尾市におけるイチゴ生産者の高齢化や生産規模縮小への長期的な対策として同委員会が企画・運営するもの。
いちごスクールは次年度以降も開校の予定。2020年6月から研修開始予定の第二期については、今年4月から募集を開始しています。