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「西尾梨」の整枝剪定講習会 市内3ヵ所で開催

2019.12.4

木本主任(左端)の指導の下、剪定のポイントを確認する参加者ら

 JA西三河梨部会は11月27日・28日、「西尾梨」の整枝剪定講習会を管内の西尾・福地・吉良地区の3か所で開き、約50人の梨生産者が参加しました。樹勢を調節し、樹の生理成長に見合った樹体のバランスを取ることにより、最適な果樹の生育と最大の収穫量をめざします。
 27日には、西尾地区の梨生産者を対象に高河原センターで講習会を開催。県西三河農林水産事務所農業改良普及課西尾駐在室の木本直樹主任が側枝の扱い方や冬季の病害虫防除などについて説明しました。その後、部会員の市川治さんの圃場へ移動し、実際に樹を見ながら剪定のポイントを確認。剪定の仕方は果樹の形成期により異なり、樹勢調節のポイントとしては若木期は強剪定を避けて葉面積を確保し、貯蔵養分を増やして樹勢を安定させること、成木期以降には側枝の更新・樹勢の強化により、生産力維持につなげていくことなどが挙げられました。市内では落葉後の11月から翌3月までの休眠期に剪定を行います。

 今年は台風が少なく落葉の大きな被害もなかったため、花芽がよく付いており来年の収穫も期待できそうとのこと。同部会では部会員62人が約17㌶で「幸水」「豊水」「新高」「あきづき」などを栽培し、主に県内へ出荷。ナシヒメシンクイの繁殖を抑制するため、5月中旬頃には交信かく乱剤「コンフューザーN」を利用した防除作業を行い、化学合成農薬の使用回数を減らした環境にやさしい梨づくりに取り組んでいます。さらに地域全体で落葉処理にも取組み、黒星病予防に力を入れています。