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「農福連携」で地域農業活性化へ

2019.12.23

施設担当者へ段ボールの組み立て方を説明

 当JAは12月12日、障害者就労業務に係る説明会をJA本店で開きました。農業労働力を求める農業者等と農作業への就労を希望する障害者とのマッチングのニーズが高まっていることから、今年度より福祉事業所と〝農福連携〟を始め、地域農業の活性化につなげていきます。
 この日、市内にある6つの福祉事業所の担当者9人が参加し、委託作業となるカーネーションの段ボール組み立てについてJA担当者より説明を受けました。作業内容や条件などを確認した上で、今回作業委託を希望する3戸のカーネーション生産者とマッチングを行います。西尾市は全国有数のカーネーション産地。繁忙期には資材の組み立てに苦労しており、労働力の確保が急務となっています。そのため、最大の出荷ピークとなる母の日に向けて4月と5月の2ヶ月間試験的に作業を委託。農作業は経験値による感覚作業を伴うことが多いことから、農作業の一部を切り出し〝農福連携〟を広めていきたいと考えています。
 JA愛知中央会が農業経営士、青年農業士、農村生活アドバイザーなどを対象に行った農福連携に関するニーズ調査では、施設外就労に関心を寄せる農業者が回答者のうち36%。その一方で既に取り組んでいるのは3%でした。JAではこうした潜在的ニーズに対応すべく、中央会を通じて農福連携相談窓口を設置して、農業労働力の確保と福祉への貢献に努めていきます。