新着情報

生育調査で確かな収穫へ 西三河農協農作業受託部会

2020.1.29

第1回生育調査

 全国トップクラスの麦の生産力を誇り、2019年度産の県別反収(10㌃あたり収量)では563㌔と2年連続で全国1位となった西尾市では、1月、2月、4月に麦の生育調査を行っています。市内では2015年よりJAが主力品種と位置付ける多収性品種「きぬあかり」と、新品種硬質小麦「ゆめあかり」を栽培しており、早期に栽培管理へ活かしてより確かな収穫につなげています。
 調査結果は、毎月行う部会会議で生産者へフィードバック。1月9日には第1回目の生育調査が行われ、農業改良普及課、経済連、JA担当者ら6人が管内24カ所のほ場を巡回し、草丈の計測、茎数や葉齢、葉色などを確認。11月中旬に播種したほ場では4葉期まで成長しており、温暖な気候が続いたことから順調な生育が見られました。
 また23日には、9日に実施した調査結果を基に西三河農協農作業受託部会の全部会員48人が肥料試験を行うほ場を巡回し、葉齢や葉色など播種後の発芽と生育状況から追肥のタイミングを確認。JAでは今後も麦作情報を生産者に提供し、高品質・生産性向上を支援していきます。

全体会議で調査結果をフィードバック

 2019年度は約1250㌶で7970㌧を生産した同部会では、部会員全員が葉色計を活用した栽培管理を行っており、担当者は「過去最高の収量。徹底した生育調査が結果に結びついている」と話しています。また「きぬあかり」導入当初には、品種・土壌に合った肥料を開発しようと、数年かけて部会を中心に土壌診断を実施。経済連と共同で開発したJA西三河独自の肥効調整型肥料「麦ネオエースセラ70」は現在、主要な肥料として地域農業の生産基盤を支えています。来作は「きぬあかり」を75%、新品種硬質小麦「ゆめあかり」を25%栽培。ともに愛知県農業総合試験場で開発されたこの2品種に集約し、農家所得の向上と愛知県産小麦のブランド化を図ります。