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JA西三河デルフィニウム部会 農林水産省生産局長賞を受賞

2020.3.30

仲井所長(左)とJA名倉正裕組合長(右)、デルフィニウム部会の皆さん

 第29回花の国づくり共励会 花き技術・経営コンクールで、JA西三河デルフィニウム部会の切り花「シネンシス系デルフィニウム」が、農林水産省生産局長賞を受賞しました。少人数ならではの強みを活かし、高品質なデルフィニウムを安定出荷する体制が整っている経営体として評価されたもの。
 3月26日にはJA本店で伝達式が開かれ、生産者をはじめ、県や市、JAなど11人が参加。愛知県西三河農林水産事務所の仲井靖所長より尾崎満部会長へ表彰状が贈られました。尾崎部会長は「JA・普及所を含め、みんなでとった結果。この賞に恥じないよう、今後も頑張っていきたい」と受賞の喜びを話しました。
 同部会は2002年に発足し、共同出荷を開始。生産者3人で組織し、102㌃で年間約55万本を関東や関西方面へ出荷しています。高単価の見込める10月から3月により多く出荷するため、2017年より全部会員が農業用ICTツールを導入。ICT機器やヒートポンプを活用した栽培環境の改善・効率的な加温を行い、生育遅延の防止や品質の安定化を図っています。またハダニ類の対策としてIPM(総合的害虫管理)の試験に取り組むほか、需要期となる12月と3月に安定供給できるよう定植日を細分化し、計画生産に注力。さらに出荷規格を等級別・階級別の保証枝数、輪数、草丈箱入り本数、資材規格別に数値で設定しています。市場における買参人へのアピールには、ゼブラ模様の湿式縦箱を用いて、一目で見つけてもらう工夫もしています。
 

 同コンクールは、花きにおける生産分野の技術、経営の向上・発展を図ることを目的とし、優れた経営体を表彰しており、一般財団法人日本花普及センターの主催。西尾市内からは2011年度、稲垣長太郎さんがカーネーションで生産局長賞を受賞しています。