JA西三河のこと

農業者と障害者の架け橋に 『農福連携』で農業労働力の一端担う


キュウリの下葉処理にあたる利用者ら

 JA西三河は2019年より、JA愛知中央会を通じて農福連携の相談窓口を設置しています。高齢化や人手不足により労働力を求める農業者等と農作業への就労を希望する障害者をマッチングさせ、繁忙期の労力確保につなげています。

 2021年度はキュウリの葉かきやカーネーションの出荷用段ボールの組み立てを市内の福祉施設へ作業委託しています。キュウリの下葉処理はイタチキュウリや戻り果の早期発見、病気予防・蔓延防止、樹勢維持に役立つ重要な作業ですが、出荷最盛期には下葉処理に手が回らなくなることから12月から最長6月下旬まで委託。カーネーションの段ボール組み立ても最大の出荷ピークとなる「母の日」に向けて12月から5月まで作業を委託しています。

 JAでは今後も経験値を伴う農作業の一部を切り出し、障害者の作業能力を考慮した仕事を設定することで農福連携を広めて地域の活性化につなげていきます。

(2021.12)