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西尾茶業クラブ 西尾の抹茶・八十八夜行事開催

2025.5.2

▲セレモニーで茶摘みする西尾観光アンバサダーら

 西尾茶業クラブ(三浦規生会長、会員10人)はいわゆる「八十八夜」となる5月1日、「西尾の抹茶・八十八夜行事」を稲荷山茶園公園で行いました。

 新茶の茶摘みセレモニーとして、西尾観光アンバサダーらがカスリ姿の茶摘み娘となり、昔ながらの手摘みを披露しました。また、同クラブによる抹茶の試飲提供のほか、伝統製法である手もみ茶の製造の実演も行われました。体験学習として参加した市内西野町小学校の3年生44人は、同クラブの指導のもと、手もみ・石臼挽き・抹茶点てを体験しました。

 西尾市のてん茶生産者で組織する西尾市茶業組合の髙須正徳組合長は、令和7年度産の一番茶の生育状況について、「昨年の夏の干ばつのダメージと冬の長引く冷え込み、春の低温の影響で、緩やかな新芽の生育になっている。ここ数日の夏日と夜温の気温上昇もあり、茶農家の理想とする新芽になることを望むばかりだが、収量は平年並みだろう」と説明しました。

 西尾市は、抹茶の原料となるてん茶の生産に特化し、年間347㌧の生産量を誇る日本有数の産地です。西尾の抹茶は、茶園全体を寒冷紗(黒色の化学繊維の覆い)で覆う「棚式覆下栽培」が特徴。一番茶の摘採前20日前後の間日光を遮ることで、渋みのもととなるタンニンを減らし、甘みを引き出すテアニンの生成を促進し、高品質な茶葉となります。地域ブランドとしての認知度を確立している「西尾の抹茶」は、国内に留まらず海外での評価も高まっています。