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全生産部会を対象に「栽培技術セミナー」を初開催!

2019.12.5

講義のようす

 JA西三河ICT協議会は12月3日、JA本店でICT協議会栽培技術セミナーを開きました。農業用ICTツール導入の有無にかかわらず、管内の全生産部会員を対象としたセミナーの開催は今回が初めて。生産性向上をめざしてICTを活用した農業経営を推し進めていきます。
 この日、施設園芸などの生産者をはじめ、県西三河農林水産事務所農業改良普及課やJAあいち経済連、JAの部会担当者約100人が参加。都築敏和常務は「この地域のリーダー的農業者として日頃から先進的な農業経営を行っていただいており、JAとしても心強く思う。今後も管内農業がより高度化するような取組みを進め、激化する産地間競争を勝ち抜ける産地づくりをめざしていきたい」と話し、引き続き協力を求めました。
 管内では、環境測定器「あぐりログBOX」の導入によりハウス内の地上部環境に着目。CO2施用などによって光合成量の最大化に向けた地上部環境の最適化を進めています。一方で、反収の頭打ちや効果が収量や品質に直結しないといった場面も見られることから、地下部に着目した内容でセミナーを開催。デルフィージャパン(株)ホーティカルチャースペシャリストの斉藤章氏を講師に迎え、「地下部環境制御のきほん」と題して、光合成やかん水管理の重要性を再確認しました。
 JAでは2015年より農業用ICTツール関連事業に取組み、管内では「あぐりログBOX」を77人が130台導入しているほか、CO2発生器・ミスト装置・内張り自動カーテン等の施設内環境制御機器の導入も積極的に行っています。導入に当たっては、国・県等の補助事業を活用し生産者のコスト負担を低減。環境測定データや栽培履歴の共有を通して栽培技術の見える化・ノウハウ化を図り、栽培技術の底上げをめざします。