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西尾梨剪定講習会を開催!

2021.12.8

講習会を受ける生産者ら

 JA西三河梨部会は11月26日・29日、「西尾梨」の剪定講習会を管内の西尾・福地・吉良地区の3か所で開き、計46人の梨生産者が参加しました。樹勢を調節し、樹の成長に見合った樹体のバランスを取ることにより、最適な果樹の生育と最大の収穫量をめざします。
 26日は、西尾地区の梨生産者を対象にJA西三河あぐりセンター高河原で講習会を開催。県西三河農林水産事務所農業改良普及課西尾駐在室の職員が側枝の扱い方や冬季の病害虫防除などについて説明しました。その後、同部会長の市川治さんの圃場(西尾市丁田町)へ移動し、実際に樹を見ながら剪定のポイントを確認しました。果樹の形成期により剪定の仕方は異なります。
 剪定のポイントとしては、ほかの枝に養分を回すために長果枝(従長した枝)を切ること、また樹が波うたないようにあらかじめ誘引をしておくことなどが挙げられました。
 市内では落葉後の12月から翌2月までの休眠期に剪定を行っています。今年は4月、5月の春先に雨が多く降った影響で気温が低くなったため「ナシ黒星病」の感染しやすい時期が長かったものの特に大きな災害が発生したわけではなかったため生育は順調。来年の収穫も期待できます。  
 同部会は部会員59人が約17㌶で「幸水」「豊水」「あきづき」「新高」などを栽培し、主に県内へ出荷。ナシヒメシンクイの繁殖を抑制するため、5月中旬頃には交信かく乱剤「コンフューザーN」を利用した防除作業を行い、化学合成農薬の使用回数を減らした環境にやさしい梨づくりに取り組んでいます。さらに地域全体で落葉処理にも取組み、黒星病予防に力を入れています。