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露地イチジク土壌診断結果講評会

2021.12.15

 

 
土壌診断について説明を受ける生産者ら

 JA西三河いちじく部会は12月7日、あぐりセンター小牧で露地イチジク土壌診断結果講評会を開きました。
 露地イチジク生産者に対し土壌診断の重要性を呼び掛けるとともに、診断結果から土壌中の養分の過不足を把握し、適正施肥により収量・品質の安定化を図っていくことを目的としています。
 会では、事前に行った生産者の土壌診断結果を基に、県西三河農林水産事務所農業改良普及課西尾駐在室の長坂省造主任が適性数値と成分数値から土壌の状態の読み取り方などを生産者に向けて説明。
 長坂主任は「今年は盆明けに長雨が続いた影響でさび病が多く発生した。環境の変化や病害中の発生などで状態は変化するので、その都度対策を考えながら今後も適切な管理に努めていってほしい」と話し、土壌診断だけでなく病害虫防除や落葉処分についても呼び掛けました。
 同部会は部会員50人が約8.9㌶で年間170㌧(うち露地155㌧・ハウス15㌧)のイチジクを生産し、8月中旬以降の最盛期には、市内で1日当たり約8000パック(1パック360㌘)を収穫しています。今年の作柄は、盆明けに長雨が続いたもののシーズンを通すと数量は上がっていたため生育は良好。収穫されたイチジクは、JAあぐりセンター小牧や安城市のJAあいち経済連パッキングセンターから京浜市場・中京市場へ出荷されます。 
 また、西三河地域では、最盛期に単価の下落を避け、安定供給できるよう契約販売に取り組んでいます。