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農福連携に取り組んでいます

2021.12.24

利用者(手前)の作業を見守る鈴木さん

 当JAは昨年に続き、社会福祉法人 幡豆福祉会 友国作業所へキュウリの葉かき作業を委託しています。2019年度より、JA愛知中央会を通じて農福連携の相談窓口を設置しており、高齢化や人手不足により労働力を求める農業者等と農作業への就労を希望する障害者をマッチング。農業者と障害者の架け橋を担っています。
 下葉処理はイタチキュウリや戻り果の早期発見、病気予防・蔓延防止、樹勢維持に役立つ重要な作業。出荷最盛期には下葉処理に手が回らなくなることから、12月から最長6月下旬まで作業を委託します。
 西尾市で冬春キュウリを生産する鈴木基矢さんのハウスでは、生活介護の3人が週に2回作業に当たっています。1日に平均3畝作業し、同行する施設担当者が作業内容や仕上がり具合を確認。昨年から継続して取り組む利用者の姿もあり、「お疲れ様。今日もありがとね」という農家の労いに、利用者は満面の笑みで応えていました。作業委託した鈴木さんは「農福は初めてだったが、事前準備がしっかりできていたのでスムーズに進められた」と前作を振り返り、「しっかり手が入り、病害虫予防につながっているのでとても助かる。今後も継続して取り組んでいきたい」と前向きな姿勢を見せています。

 JAでは農作業の一部を切り出し、障害者の作業能力を考慮した仕事を設定することで、農業労働力の確保と地域福祉への貢献に努めており、今年度は葉かきや段ボール組み立てを市内の福祉施設へ作業委託して繁忙期の労働力確保につなげています。