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「西尾梨」摘果講習会

2022.5.19

 

摘果のポイントを確認する部会員ら

 JA西三河梨部会は4月27・28日、「西尾梨」の摘果講習会を管内の西尾・福地・吉良地区の3か所で開き、梨生産者が参加しました。4月28日は、吉良地区の摘果講習会をJA西三河あぐりセンター小牧で開催。摘果は高品質で大玉の梨をつくるため、花が満開になってからの約1ヶ月で行わなければならない重要な作業。今年は気温が平年より高く、生育は順調。
 講習会では、盆前出荷に照準を合わせて栽培管理することを確認しました。年間を通して一番需要が高まる盆前出荷を行うことができる産地は全国的にも少ない。
 県西三河農林水産事務所農業改良普及課西尾駐在室の長坂省造主任が着果管理や摘果の実施時期、新梢管理、今後の気象状況などについて説明。着果管理のポイントは品種によって異なり、「幸水」は早期摘果で果実肥大を促し、「豊水」は果形をよく確認して変形果を除き、「あきづき」は軸折れを考慮し上向き果を除くことなどが挙げられました。
 部会員51人で組織する同部会は有袋栽培にこだわり、化学合成農薬の使用回数を減らした環境にやさしい梨づくりに取り組んでいます。「幸水」「豊水」「新高」「あきづき」を栽培し地域ブランド「西尾梨」として、主に県内へ出荷しています。
 また同部会では、2020年から愛知県で生まれた新品種「瑞月」の生産に取組み始め、3年後の本格出荷を目指し準備を進めています。「瑞月」は甘みが強く早生品種で、「幸水」と「豊水」の間の期間に出荷できることから、現在の「幸水」を出荷した後の期間の有効利用に期待を寄せています。