新着情報

JA西三河きゅうり部会勉強会 環境制御と光合成・蒸散について学ぶ

2022.9.26

 

講義を聞く部会員ら

 JA西三河きゅうり部会は、9月13日JAあぐりセンター小牧できゅうり部会全体会議を開催し、部会員約40人が参加しました。基調講演として豊橋技術科学大学 高山弘太郎教授を講師に招きセミナーを実施しました。「環境制御と光合成・蒸散」~基礎とモニタリング~をテーマとし、光合成や蒸散について植物生理の基本的な部分から、スマート農業技術を用いた植物情報分析についてまで幅広く学び、環境制御に関する意識を高めました。
 JA西三河きゅうり部会はJA西三河、愛知県、西尾市と連携し、令和3年度農水省データ駆動型農業の実践・展開支援事業に取り組んでいます。今回のセミナーはその取り組みの一環。植物生理・植物体情報計測の専門家である高山教授を講師とすることで、生産者は気孔を通じた蒸散の仕組み、葉が萎れる前に気孔が閉じて光合成が低下するメカニズムを理解しました。
 また、部会員圃場の実際の環境・植物体情報がPLANTDATA㈱開発の光合成計測チャンバーを用いて計測されています。そのデータの解析結果について豊橋技術科学大学  磯山侑里氏から説明を受け、講師を交えて生産者間で環境に対する植物応答についてディスカッションを行いました。自らの環境制御を見直し、栽培環境最適化に向けた意識を高めました。
 JA西三河きゅうり部会は、市内の冬春キュウリ生産者40人で組織しており、約11.5㌶で年間約3,000㌧を生産。
 また、2015年から他産地に先駆けて部会全体で農業用ICTツールを積極的に活用。導入以後、1反当たりの収量・販売金額は約15%アップしており、技術力の高い農家による栽培環境・肥培管理のノウハウを共有することで産地の高度化を図っています。