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西尾市産「栽培期間中除草剤不使用」小麦使用で 農商工連携事業認定受け市長に報告

2023.3.13

▲市長へ報告する様子

 2月10日にJA西三河と株式会社秋田製麺所が業務提携して商品開発を進めた「西尾市産小麦きぬあかりを活用したレンジアップ可能な冷凍麺の製造・販売事業」が本年度唯一となる農商工連携事業の認定を受けました。
 認定は、JA西三河の持つ「小麦の付加価値向上による経営の改善・産地ブランド化」と秋田製麺所の持つ「新商品の開発による新たな販路拡大」が評価されました。
 同商品は、原材料に西三河農協農作業受託部会が、西尾市内で除草剤を不使用で栽培した「きぬあかりPremium」を使用。秋田製麺所の独自の加工方法で添加物を使用せずレンジアップに特化した健康と環境に配慮した高品質な冷凍きしめんとなりまた。
 小麦を使用した製品は、品質を均一に保つため複数の産地を混ぜて使用するため特定の産地のみで製造することが困難。しかし、同部会の高い栽培技術による高品質な小麦は、他産地には無い付加価値を見いだし、西尾市産のみで使用することで他との差別化を図りました。
 3月3日にJA西三河、秋田製麺所、西三河農作業受託部会などの関係者8名が西尾市市長へ認定の報告に訪問。商品開発までの経緯や、同部会の生産技術などについて説明しました。
 中村健市長は、「従来から西尾市の小麦生産は、全国トップクラスの一反あたりの収量と品質と認識していた。どのように西尾産きぬあかりのブランディングをするか課題があったなかで、他の産地と差別化を図る大きな進歩となった。西尾市としてもPRに協力していきたい」と話しました。
 販売先は、秋田製麺所が持つ販路を活かし、関東方面の百貨店で贈答用商品として販売され、西尾市産小麦のブランド化への足掛かりとなることを期待しています。
 同部会は市内の専属農家48名で組織し、西尾市で米・麦・大豆を栽培しています。小麦は品種きぬあかり、ゆめあかりを栽培、令和4年度は栽培面積1297㌶で合計約6024㌧を出荷しました。そのうち除草剤を使用しない「きぬあかりPremium」は約300㌧収穫しました。