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愛知県農業水産局長がキュウリのほ場を視察しました

2023.9.12

下村さん(左)から説明を受ける鈴木局長(中央)ら

 9月始め、愛知県農業水産局の鈴木希明局長らが西尾市を訪れ、夏作キュウリの養液栽培ほ場を視察しました。視察には県西三河農林水産事務所やJA担当者ら16人が参加。あわせて2019年度より実証を進めている国のスマート農業技術の開発・実証プロジェクトの取組について報告しました。

 西尾市は加温したハウスで11月から翌6月にかけて栽培する「冬春キュウリ」の生産が盛んな地域。市内のキュウリ生産者40人で組織するJA西三河きゅうり部会では、すべての部会員が環境モニタリング装置を導入し、データを活用した栽培技術の向上を図っています。キュウリ栽培において統合環境制御機「プロファーム」を活用しているのは全国でも当産地のみ。また、7年前より導入している養液栽培では、作切り替え時に土づくりの必要がないため、周年栽培が可能となります。これにより一年を通して安定した収入を得られるほか、継続してパートや従業員を雇用することができます。

 この日、参加者は養液栽培をハウス全面(1200㎡)で展開する下村堅二さんの実証ほ場を訪れ、養液栽培や光合成計測チャンバー、プロファームコントローラーなどを視察しました。その後、JA本店でプロジェクト実施の背景となる産地概要や、2019年から22年に進めた実証の成果を報告。さらに今年度より実証を進めるプロジェクトの概要を説明しました。
 JAではこれまで主にキュウリのスマート農業で培ったノウハウを今年度からイチゴに展開しプロジェクトを進めており、データに基づいた技術確立や販売面に生かすことで産地力アップにつなげていきます。