「にしお小麦」発信力強化に向けてブランド化セミナー開催 地域ブランド取得へ意識共有・認知度向上めざす 西三河農協農作業受託部会
2024.10.18
西三河農協農作業受託部会は10月11日、JA西三河本店でにしお小麦ブランド化セミナーを開催しました。同部会の部会員や女性・若手生産者ら70人のほか、国・県・市の担当者や製粉業者・西尾市内の飲食店主などが参加。「にしお小麦」の地域団体商標(地域ブランド)取得に向けた取組状況と今後の方向性を共有するとともに、生産者による効果的なSNSの運用等を通した情報発信力の強化を狙いとしています。
セミナーでは(株)中日アド企画の本社営業2部の川口透課長が「西尾こむぎ組織化チームによる効果的な情報発信」と題し、組織でのSNSを用いた情報発信の方法を紹介。つづいてにしお小麦ブランド化ディレクターを務めるイラストレーター・デザイナーの矢田勝美氏が、自らデザインした「にしお小麦」のロゴマークの仮案にこめた思いや意味合い、チラシ・HP・SNS等を用いた今後のPR施策について説明しました。質疑応答では今後の取組に関する事項について、生産者や関係者席から質問が挙がり、活発な議論が行われました。
冒頭あいさつで同部会の小野田裕二部会長は「『にしお小麦』のブランド化は産地全体で取り組む団体戦となる。きょうのセミナーを通して効果的なSNS発信について学んでいただきたい」と呼びかけました。
西尾市は集積された農地と高い技術力を基に、荷受け量7550㌧・出荷量7150㌧を誇る県内随一の大産地。一部のほ場では独自の栽培方法により、栽培期間中の除草剤不使用で小麦を生産し、安全・安心で環境に優しい小麦「きぬあかりPremium(プレミアム)」の名称でブランド化・商品展開を行っています。
小麦の差別化流通・ブランド化は全国的にも極めて珍しい取組。西三河農協農作業受託部会では、西尾産小麦のブランド化に向けて「にしお小麦」ロゴマークを設定し、商品展開やHP・SNSでの情報発信を通して認知度を高め、地域ブランドの取得を目指すとしています。