いちごスクール修了生が市長訪問 西尾市で担い手育成進む
2025.6.4
JA西三河いちご産地振興委員会が運営する「いちごスクール」が、担い手育成を通じて就農者の増加に貢献しています。県内有数のイチゴ産地である西尾市では、産地の維持・拡大に向けて取り組みが進んでおり、スクール6期生が5月29日、西尾市の中村健市長を表敬訪問し、今後の抱負を語りました。
訪問したのは6期生の神谷悠介さんで、いちごスクール運営委員の鈴木太委員長、JA西三河いちご部会の加藤眞佐吉部会長、JA職員も同席しました。神谷さんは「いちごスクールでは、先輩農家の多様な栽培方法を学ぶことができた。将来はイチゴを通じて西尾市に貢献したい」と意気込みを語りました。異業種からの就農という背景もあり、生産者にとっても良い刺激になっています。
中村市長は「西尾市では多種多様な農業が行われているが、いちごスクールの取り組みは全国的にも先進的。神谷さんには西尾のイチゴ生産を盛り上げてほしい」と激励しました。
同スクールは、施設栽培イチゴの新規就農希望者を対象に、1年間の実地研修と座学を通じて栽培技術や経営管理の知識を習得させる育成プロジェクト。平成30年に設立され、JA西三河いちご部会、愛知県、西尾市、JAあいち経済連、JA西三河などで構成するJA西三河いちご産地振興委員会が運営しています。これまでに5期で18人の修了生を輩出し、全員がJA西三河いちご部会の部会員として共選出荷しています。部会員81人のうち約2割がスクールの修了生であり、担い手確保に大きく寄与しています。今回スクールを修了する神谷さんは、JA西三河いちご部会に所属し、県・市・JAのサポートを受けながら、今年11月の出荷開始を目指し準備を進めます。7期生の開校式は6月5日に行われます。
