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「いちごスクール」修了式・開校式

2025.6.9

修了証書を受け取る神谷さん(左)

 県内トップクラスのイチゴの生産量を誇る西尾市で、2019年より取り組む「いちごスクール」が産地規模の維持・拡大に成果を上げています。累計6期で19人を育成。栽培から経営まで包括的にサポートしていることから他業種からの新規就農者も多く、スクール立ち上げ当初と比べて作付面積は12.8㌶増加。今年度は新たにスクール生3人を受け入れています。
 同スクールは当JAとJA西三河いちご部会、JAあいち経済連、愛知県、西尾市が共同で組織するJA西三河いちご産地振興委員会が開く施設栽培イチゴ新規就農者育成プロジェクト。1年をかけて市内のイチゴ農家の圃場で定植や収穫などの実務研修を行うほか、愛知県立農業大学校でのニューファーマーズ研修、県職員やJAおよび経済連による座学研修などを通し、就農に必要な幅広い知識や技術を身に付けます。研修中の離脱者はなく、修了生全員が施設栽培イチゴの専業農家として同部会を通した出荷を行っています。

 6月5日には、第7回いちごスクールの修了式・開校式をあぐりセンター小牧で開催。スクール課程を修了した6期生の神谷悠介さんは、同委員会の鈴木太スクール運営委員長より修了証書を受け取りました。神谷さんは今冬より共選出荷を始める予定で、「入校時は少しでも早くイチゴのスペシャリストになりたいと話したが、まずその第一歩が踏み出せて嬉しい。現状スペシャリストとは程遠いが、少しでも早くスキルアップし、イチゴに寄り添って精進していきたい」と抱負を語りました。また7期生は「来年の就農に向けて頑張りたい」「一日も早く自立できるよう学びたい」などと決意表明し、式の翌日より受入農家のもとで研修をスタートさせています。