クリスマス前にイチゴの出荷ピーク
2025.12.19
県内有数のイチゴ産地である西尾市で、クリスマスケーキなどに使われる業務用イチゴの出荷が始まり、12月上中旬に冬のピークを迎えています。10日から21日にかけて約21万パック(約53㌧)の出荷を見込み、需要が最も高まる18、19日には、1日あたり約1万8千パック(約4.5㌧)を出荷しました。
JA西三河あぐりセンター小牧の集荷場では、午後5時の出荷開始に合わせ、パック詰めされたイチゴを積んだ生産者の車が次々と到着。輪番制で出荷当番を務める生産者が、1箱ずつ等階級や品質を丁寧に確認し、出荷作業を進めます。
今年は夏の育苗期から9月の定植時にかけての高温や、10月の曇天雨による日照不足の影響で、11月までの出荷量は例年を下回りましたが、前年比ではやや多く推移。12月に入り天候が回復し、12月上中旬は例年以上の出荷量となる見通しです。
市内のイチゴ生産者で組織するJA西三河いちご部会(部会員80人)は、約17.4㌶で年間930㌧(業務用出荷を含む)を生産し、愛知県をはじめ石川県、新潟県へ出荷。通常より高値で取引されるクリスマス前の需要期に重点を置き、高品質なイチゴを安定供給している点が大手製菓業者から高く評価されています。また、農業用ICTツールを活用したスマート農業に取り組み、栽培技術の高度化と生産性向上を推進。あわせて新規就農者向け栽培講座「いちごスクール」を展開。令和元年の開校以来、6期で累計19人が就農し、現在は7期生3人が受講中と、産地の維持・拡大に向けた人材育成が着実に進んでいます。





































