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JA西三河とスギ薬局、協力し「西尾市産新米」を東海4県・338店舗で販売 地元企業のコラボで「西尾の米」を広く販売

2018.10.9

 スギ薬局グループ本社で西尾産米の販売について懇談を行った鈴木取締役(右)とJAの都築常務(左)

スギ薬局グループ本社で西尾産米の販売について懇談を行った鈴木取締役(右)とJAの都築常務(左)

 JA西三河と㈱スギ薬局は、平成30年度産新米から、愛知・岐阜・三重・静岡の東海4県・338店舗の「スギ薬局」・「ドラッグスギ」で、西尾市産の精米商品を販売しています。販売するのは「愛知県西尾市産こしひかり」(9月2日発売)、「愛知県西尾市産あいちのかおり」(10月下旬発売予定)の2種でいずれも5㌔入り。平成30年度産米は「コシヒカリ」300㌧・「あいちのかおり」180㌧の計480㌧を目標に販売を行います。西尾市発企業であるスギ薬局とJAの提携による農作物の広域販売は初。販路拡大に、農家団体から大きな期待が寄せられています。
 スギ薬局は昭和51年に西尾市下町で創業。現在は中部地方を中心に、関東・関西地方へ約1,100店舗を展開しています。店舗拡大の中でも地域住民のニーズに応えるべく地元産米の販売に力を入れたいスギ薬局と、幅広い地域と世代へ西尾のお米をPR・販売し、販路拡大を農家所得向上につなげたいJA西三河の意向が合致し、商品化に至りました。
 両者は平成29年夏より品種や数量、パッケージデザインなどの打ち合わせを開始。限られた食品売場でニーズに合った商品を提供するドラッグストアにあわせ、品種・企画は人気の高い「コシヒカリ」、学校給食にも採用される「あいちのかおり」各5㌔の2品としました。パッケージにはJA西三河ロゴと『愛知県西尾市産』の文言を大きく配置し、農家にとっては販売先、消費者からは産地が明確な『顔が見える』商品となっています。
 9月28日には、「あいちのかおり」発売を前に、同JAの都築敏和常務らが愛知県大府市のスギ薬局グループ本社を訪れ、㈱スギ薬局の鈴木一宏取締役らと意見交換を行いました。鈴木取締役は西尾産米商品について「顔が見える商品のほうが信頼感が高く、固定客をつかみやすい。食品の販売には今後更に力を入れていく予定をしており、今回のような取り組みは非常にありがたい」と述べた。JAの都築常務は、東海4県に及ぶ大規模の販売展開となったことに対して感謝を述べ、「若い世代などの幅広い客層に向けて販売するためには、販路の拡大が急務。米農家に対しても、目にしやすい売場を幅広く示すことは、営農意欲を向上させる意味でも意義あることと考える」と話し、互いにメリットがあることを確認。また、「西尾市産米の販促活動についても、店舗様や生産者団体と連携の上、開催させていただきたい」と要望し、販売成功に向けてともに意気込みを新たにしていました。両者は発売後も、売上や消費者の反応などを共有し、今後の販売へとつなげていきます。

 

スギ薬局の店頭に置かれた「愛知県西尾市産こしひかり」(手前)
スギ薬局の店頭に置かれた「愛知県西尾市産こしひかり」(手前)