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麦播種スタート 愛知生まれの「きぬあかり」「ゆめあかり」2品種軸の生産本格化

2018.11.13

麦播種に取り組む市川部会長
麦播種に取り組む市川部会長

 西尾市で11月12日、麦の播種がスタートしました。20日頃にはほぼすべての農家が播種に着手し、管内の水田では至る所で播種に取り組む農家のトラクターの姿が見られます。
 2019年度作となる今回の麦の播種では、2015年よりJAが主力品種と位置付ける多収性品種「きぬあかり」の割合を昨年までの約8割から約9割・約1100㌶まで高めるとともに、今作より新品種硬質小麦「ゆめあかり」を新たに面積の約1割・約120㌶で本格栽培を開始します。「きぬあかり」・「ゆめあかり」は両方とも愛知県農業総合試験場で開発された品種。愛知生まれの2品種に品種を集約し、農家所得の向上と県産小麦のブランド化を目指します。
 西尾市内の米・麦・大豆農家で組織する西三河農協農作業受託部会の市川茂弘部会長は「新品種の取り組みには実需者からの期待も高い。初の本格栽培だが、期待に応えられるよう部会員全員で頑張りたい」と話しました。
 西尾市は県内トップを誇る麦産地。西三河農協農作業受託部会では、48人の農家が約1,260㌶で年間に6,000㌧(平成30年度)の麦を収穫しており、生産量は愛知県内一位を誇っています。「ゆめあかり」栽培への取り組みは2016年より開始しており、試験栽培を通して施肥体系などを調査・検証しつつ徐々に面積を拡大してきました。本格生産から販売につなぐのは今年が初。生産した「ゆめあかり」は主に学校給食用への利用などを計画しています。