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契約野菜の販売拡大へ向けて機械をパートナーに 「葉切り機」のデモンストレーション

2019.5.29

葉切り具合を確認する三上さん(中央)ら
葉切り具合を確認する三上さん(中央)ら

 当JAとJAあいち経済連は5月24日、西尾市で契約タマネギの葉切り実証試験を行いました。碧南市や知多市からも生産者や部会担当者が訪れ、農業機械メーカーの担当者など約30人が参加。JAでは契約野菜の販売拡大を掲げ、食生活の変化による加工野菜の需要増加の背景から、7年前より加工業務用たまねぎ栽培に取組み、複合経営を展開。農機を活用した省力化を図り、畑の有効利用、耕作放棄地の改善および経営の安定化につなげていきます。
 この日、露地野菜を生産する三上佳之さんのほ場(西尾市吉良町)で、農業機械メーカーの担当者による葉切り機のデモンストレーションを実施。三上さんは葉切り具合を確認し、「想定していたよりも短く切れるので、葉切りで出荷できそうだ」と期待を寄せ、「さらに精度を上げるには、ほ場を整備し畝を均一にする必要がある」と話しました。また指導販売課の青山義宏係長は「労力コストを減らし収穫できるようなら、産地として前向きに新技術を導入していきたい」と積極席な姿勢を見せています。
 現在、全国的な産地では愛知県と長崎県で葉つき出荷を行っていますが、近年の加工作業の機械化により葉つき出荷の見直しが検討されており、一次選別や残渣の処理費用などが懸念材料となり、葉切り販売への移行を検討する動きがあります。JAは今後もより一層経済連との連携を強化し、新規顧客の開拓にも力を入れて販路拡大に努めていきます。
 また5月17日には、JA池田センターで契約タマネギの目揃え会を開き、本格出荷を前に出荷規格を確認。5月15日より出荷を開始しており、7月上旬まで経済連を通じて、主に関東方面へ全量出荷します。管内では、早生種「早生7号」「アドバンス」をはじめ、中生種「ターザン」、晩生種「もみじ3号」を生産。今年は雨が少なく、べと病の発生もあまり見受けられず、順調な出荷が続いています。