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「西尾梨」の出荷が始まりました!

2019.8.6

サンプル梨を使って目揃え会
サンプル梨を使って目揃え会

 7月31日より、西尾市で主力品種「幸水」の出荷が始まりました。集荷場のJA高河原センターでは朝と夕方の1日2回、生産者から梨を集荷し安城市にある選果場へ運んでいます。初日の31日には、約2㌧(400ケース×5㌔)の「幸水」が等階級別に選別後、名古屋方面へ出荷されました。
 今年は開花時期(3月下旬から4月上旬)の低温と6月下旬からの曇天・長雨による日照不足が影響し、小玉傾向。昨年に比べて玉伸びが進まず生育は5日遅れているものの、病害虫の発生は少なく順調な仕上がり。梅雨明け以降の十分な日照量と高温で糖度はさらに高まる見込みです。
 西尾市では早生品種「幸水」の割合が市内生産量の約6割を占め、ピークを迎える8月8日前後が出荷の山場。ピーク時には1日に約10㌧の出荷を見込み、需要が高く高単価の見込める盆前出荷に照準を合わせて全量出荷をめざします。その後、8月26日頃より「豊水」の出荷が始まり、「あきづき」「新高」と移り変わり、10月上旬頃まで収穫・出荷が続く予定です。
 同市では62人の生産者が約17㌶で「西尾梨」を生産。そのうちJAを通して年間約120㌧を出荷しています。「西尾梨」は産地全体で有袋栽培を行っていることが特長で、交信撹乱剤(性フェロモン剤「コンフューザーN」)やバンカーシートを活用し、IPM(総合的病害虫管理)により環境に優しい防除に努め、果皮を美しく仕上げて品質向上に取り組んでいます。
 また29日には、JA高河原センターで初出荷を前に目揃え会を開催。生産者や関係機関の担当者ら約50人が参加し、サンプル梨を用いて外観による規格の判断基準について確認しました。