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いちじくスクール収穫実習 「適熟」見極める目を養う

2019.8.26

互いに確認しながらイチジクの実を選別するスクール生

 当JAの行うイチジク専門の新規就農者向け講座「いちじくスクール」の収穫実習が8月10日よりスタートしています。出荷作業の中でも選別・パック詰めは農家所得に直結するため、JAでは重要なカリキュラムと位置づけ、専業農家として力をつけていけるよう支援。また将来的には、スクール修了生が受講生を指導していける体制作りをめざしていきます。

 いちじくスクールは、JAと愛知県農業改良普及課・西尾市・JAあいち経済連などが協力して開く就農支援活動。開講5年目となる今年は本格収穫を迎え、スクール生は93日間にわたって収穫・出荷作業を行います。8月22日には、4期生2人と5期生2人が西尾市吉良町の実習ほ場(26㌃)で、赤く熟したイチジクの実を14コンテナ・98パック分収穫。先輩となる4期生が後輩の5期生に指導することで、4期生の知識向上とスクール生同士の交流につなげます。

収穫したイチジク

 収穫後、スクール生はJA小牧センターへ移動し、選別・パック詰め。選別・パッキング作業では、出荷規格や収穫のタイミングを確認しながら、収穫したイチジクを一つ一つ丁寧に選別します。
 2015年の開校以来、現在までに46名がいちじくスクールを受講し、現在では管内のイチジク生産者で組織するJA西三河いちじく部会の約2割をスクール修了生が占め、全国一のブランド「西三河のイチジク」の維持・拡大を支えています。今年度は5期生2人と4期生3名がイチジク栽培を学び、いちじくスクールでの収穫実習は11月上旬まで続く予定。スクール生が収穫したイチジクは、JAを通して主に関東・中京・北陸方面の市場へ出荷します。