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いちじくスクール 土壌診断勉強会を開催

2020.1.17

勉強会のようす

 イチジク専門の新規就農者向け講座「いちじくスクール」が1月10日、小牧センターで土壌診断の勉強会を開きました。JAでは土壌診断の重要性を呼び掛けており、診断結果から土壌中の養分の過不足を把握し、適正施肥により収量・品質の安定化と施肥コストの低減化を図っていきます。
 この日、スクール生5人が参加。県西三河農林水産事務所農業改良普及課西尾駐在室の木本直樹主任の指導の下、事前に行ったスクール生の土壌診断結果を基に土づくりについて理解を深めました。土壌診断処方箋から土壌中に含まれる有機質や残存する肥料成分、吸収可能な石灰・苦土・加里の量を読み取り、最適な土壌バランスに近づけて生産性を高めていきます。さらに3月の苗木定植にあたり、作業性を考慮しながら整枝方法を決定することや、排水の重要性などもあわせて確認。また今年度初出荷を迎えた4期生から5期生へ、初期防除の大切さについて紹介する場面もありました。
 同スクールは産地の維持拡大に向けて、JAと愛知県農業改良普及課・西尾市・JAあいち経済連などが協力して開く就農支援活動。2015年の開校以来、現在までに46人がいちじくスクールを受講。現在では管内のイチジク生産者で組織するJA西三河いちじく部会の約2割をスクール修了生が占め、全国一のブランド「西三河のイチジク」の維持・拡大を支えています。開講5年目となる今年度は本格収穫を迎え、主に関東・中京・北陸方面の市場へ約8,400パック(1パック360㌘:前年比130%)を出荷しました。