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JA西三河切花グループ「匠」、取引市場や生花店招き「オープンハウス」を初開催!

2020.2.25

午前:ほ場視察のようす

 カーネーション生産者で組織するJA西三河切花グループ「匠(たくみ)」が2月18日、全国でもトップクラスを誇るカーネーション産地の西尾市で取引市場5社をはじめ仲卸業者や生花店を招き、「オープンハウス」と題してほ場視察と展示会を初めて開催しました。販売先となる仲卸や生花店に生産現場への理解を深めてもらうとともに、販売現場のニーズを把握し、今後の作付けや販売面へ活かして農家所得向上へつなげていきます。

 この日、生産者をはじめ、市場、仲卸、生花店の関係者ら約30人が参加。午前のほ場視察では、参加者が取引のある生産者のハウスを訪れ、生産現場へ理解を深めました。午後にはイノチオ・フジプランツ株式会社でカーネーションの展示会を開催し、同種苗会社が約500種のサンプルカーネーションを栽培する展示ハウスを見学。参加者の中には鼻を近づけ香りを確かめたり、好みの花を見つけ品種名を書き留めたりする姿も見られ、生産者は活発的な情報交換を通じて仲卸や生花店の率直な意見を聞き、品種特性を考慮しながら次年度の作付けの参考としました。また仲卸や生花店担当者に試作品種を評価してもらい、結果は種苗会社と生産者で共有し今後の栽培・販売面へ活かしていきます。市場側からはアレンジフラワーにおけるカーネーションの活用方法が紹介され、生花店の好む品種の傾向なども学びました。

午後・展示会風景

 JA西三河切花グループ「匠」の三矢克典代表は「今回は手探りでの開催であった。西尾市にはカーネーション以外にも、素晴らしい切花が揃っている。JAと相談し、将来的にはさらに規模を広げて産地をPRできれば」と展望を語り、参加した生花店の担当者からは「たくさんの品種を一度に見ることができて良かった。とても勉強になった」と好評でした。オープンハウスは来年度も開催する予定です。
 「匠」は、ブライダル向け品種を中心に計108種を栽培し少ロットで多品種を取り扱っており、花色の豊富さと高品質が特徴。今後も生花店のニーズに素早く対応できるラインナップを整えていきます。