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性フェロモン剤予約取り纏めで、コスト低減と安全安心な「西尾の抹茶」につなぐ

2020.3.27

 

生産者へ「ハマキコンーN」を手渡すJA職員(右)

当JAは3月23日、管内の茶生産者12人へ性フェロモン剤「ハマキコンーN」131巻を西ノ町支店で配布しました。JAが2016年より取り組む自己改革の一環で、一般の農薬と異なり受注生産の性フェロモン剤を生産者から取り纏めることにより、産地での「ハマキコンーN」の導入促進と生産コストの低減に努めています。
 近年、「西尾の抹茶」の輸出量が増え、使用できる農薬が制限されていることから、チャハマキやチャノコカクモンハマキなどの害虫が発生。西尾市はほ場の高低差が少なく、棚式覆下栽培でハマキコンーNが設置しやすいため、高い効果が見込める産地であり、ハマキコンーNの施用により交尾を連続的に阻害し交尾率を低下させることで、害虫の発生を減らすとともに農薬剤費と労働力の低減につないでいきます。
 管内では22件1641㌃で設置しており、次回は6月上旬に配布予定。4月下旬には試験的な団地設置も検討しています。高河原センターの岩瀬誠係長は「効果的な団地設置に向けて継続して取組みを進めていきたい」と話し、JAでは今後も管内の茶生産者で組織する西尾市茶業組合と連携を図り、全圃場での取り組みに対する理解促進に力を入れて、減農薬栽培による「西尾の抹茶」ブランドの向上をめざしていきます。