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自粛疲れに爽やかなブルー「デルフィニウム」で気分転換を

2020.4.23

花色やボリューム感を確認する生産者ら

 JA西三河デルフィニウム部会(部会員3人)は4月16日、目揃え会を小牧センターで開きました。毎月、部会員の全圃場巡回と目揃え会を実施。目揃え会では、規格表を基に花色やボリューム等を確認して品質を揃えています。
 定期的な部会活動に加え、出荷規格は等級別・階級別の保証枝数、輪数、草丈箱入り本数別に数値で細かく設定しており、高品質なデルフィニウムを生産。4月上旬にかけて出荷最盛期を迎えましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴うイベント等の中止により、前年の同時期と比較して販売単価は3分の1程度まで下落。同部会の尾崎満部会長は「見通しが立たなく、壊滅的状態」と頭を抱えつつも、青色は気持ちを落ち着かせる色彩効果があるため、「デルフィニウムを飾り、自粛疲れを解消してほしい」と呼び掛けました。

 

収穫したデルフィニウム

 同部会は2002年に発足し、共同出荷をスタート。作付面積は102㌃で年間約55万本を出荷しています。高単価の見込める10月から3月により多く出荷するため、2017年より全部会員が農業用ICTツールを導入。ICT機器やヒートポンプを活用した栽培環境の改善・効率的な加温を行い、生育遅延の防止や品質の安定化を図っています。またハダニ類の対策としてIPM(総合的病害虫管理)の試験に取り組むほか、需要期となる12月と3月に安定供給できるよう定植日を細分化。さらにゼブラ模様の湿式縦箱を用いて、買参人へのアピールも工夫しています。同部会が生産する「シネンシス系デルフィニウム」は、第29回花の国づくり共励会 花き技術・経営コンクールで、農林水産省生産局長賞を受賞。農業用ICTツールを活用し、高品質なデルフィニウムを安定出荷する体制が整っている経営体として評価されました。