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「母の日」にカーネーションを贈ろう 〈母の日向けの集出荷スタート〉

2020.4.30

1本ずつ手作業で選花

 全国でもトップクラスの生産量を誇るカーネーション産地・愛知県西尾市で、5月10日の「母の日」を前に、カーネーションが出荷最盛期を迎えています。4月23日より母の日用の集荷を開始。西尾市を管内とするJA西三河の3カ所の営農センターでは、ピークとなる4月下旬から5月上旬の約2週間で100万本以上を集出荷し、最大の山場を迎える5月4日、6日には、1日15万本を出荷する見込みです。
 今年は暖冬により、例年に比べて2週間ほど前倒し傾向が見られたものの、最需要期となる「母の日」に照準を合わせて順調な出荷が続いています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、4月中旬時点における単価は昨年の同時期と比較して5割減。JAでは市場との連携を図り需要と供給のバランスが取れる配荷先を精査するほか、セリ価格に比べ1本あたり20円ほど高く取引できる「事前注文」の期間を1週間ほど長く設け、単価向上に取り組んでいます。また小売向け販売としては、市場の指定品種で組む固定ミックスの取扱いも行っています。
 同市ではJA西三河カーネーション共選部会と小栗カーネーション部会の2つの共選組織のほか、個人生産者を含め、45戸の農家が約20.3㌶で約200品種ものカーネーションを生産。愛知県は長野県に次ぎ、全国で2番目に出荷量が多く、県内出荷量(4,300万本)の半数以上を西尾市が占めています。例年、母の日用のギフトには赤色の需要が高まり、一輪咲きの「エクセリア」が定番品種として愛されています。