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『重陽の節句』は菊を愛でよう

2020.9.9

収穫作業にあたる松井さん

 9月9日の『重陽の節句』は別名『菊の節句』と呼ばれ、菊を楽しむ日とされています。西尾市では輪菊の販売需要が高まる8月上旬から秋の彼岸にかけて出荷最盛期を迎えており、多い時には1日に2~3万本を東海・関東・東北方面へ出荷。この時期は夏菊「精の一世」を栽培し、管内にある2カ所の選花場へ生産者が次々と菊を持ち込みます。
 市内の輪菊生産者で組織する西三河南部菊共選組合(愛称:ロイヤルマム)に所属する松井繁之さんは、今年の作柄について「長梅雨の割に茎がしっかり太くなっている。例年だとハウスの屋根に石灰をまいて遮光するが、今年は葉水を1日10回ほど行い、暑さをしのいだため出来が良い」と話し、「『重陽の節句』は五節句の一つ。ぜひ菊を飾って楽しんでもらいたい」と呼び掛けました。
 ロイヤルマムでは、11人の生産者が約6.6㌶で年間約490万本の菊を生産。年間を通じて安定供給できるよう生産の平準化に努めており、夏場は「精の一世」、10月から4月にかけては冬菊「神馬」を栽培しています。また高品質な輪菊の出荷を実現するため、「ばら受け選花」体制を採用し、生産者が持ち込んだ輪菊はパート選花員が曲がりや葉落ちなどを一本一本確認。あわせて採花一週間前のハウス巡回で選花基準の確認・徹底を行い、付加価値を高めて有利販売につなげています。