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令和2年度愛知県農業賞(あいちアグリアウォード) 技術改善部門で内藤敦さん受賞

2020.12.29

JAあいちビルでの表彰式

 令和2年度愛知農業賞(あいちアグリアウォード)の技術改善部門で、西尾市の梨生産者・内藤敦さんが受賞しました。
 12月25日にはJAあいちビルで表彰式が開かれ、受賞者3名のほか、関係機関の担当者など約40人が参加。同基金の鈴木才将理事長から受賞者へ表彰状が贈られました。
 内藤さんは平成7年に就農。平成13年には、こず恵さんとの結婚と同時に「きらり(吉良梨)園」と屋号を定め、現在では200㌃で梨を栽培する大規模家族経営を展開。作業効率向上やGAPに取り組むなど環境に配慮した様々な技術を先進的に取り入れるとともに、全量を自営直売所で販売するなど、地域の栽培技術普及や所得向上に貢献している点が「地域農業後継者の模範」となっていると評価されました。

 3代目として就農後、園地を集約、苗木の間隔を広くし、大型農業機械で効率的に作業できるよう園地を整備。作業履歴はスマートフォンに入力し、適期・適作を徹底しています。環境に配慮した栽培技術としては防蛾灯による忌避効果、交信攪乱剤を利用したIPM(総合的病害虫・防除管理)を実践。また販売面では、今年度よりSNSによる情報発信や電子決済を導入しました。定年帰農者として組織された「梨おとうさん会」の活動を通じて、摘果作業など栽培技術指導の普及に努め、地域の梨生産基盤の維持に貢献。さらに同世代の地域農業後継者で食育支援団体「わらしべ会」を組織し、地元量販店での農産物・加工品の販売を通じて地域の食育活動にも寄与しています。

 

 「あいちアグリアウォード」は、愛知県の農業・農村の振興に尽力し、その功績が特に顕著で他の模範となる者を表彰することにより、後に続くものが、自信と誇りをもってその信仰に取り組むことを助長し、農業・農村の継続的な発展に資することを目的としています。公益財団法人 愛知県農業振興基金の主催で、「担い手育成部門」「技術改善部門」「農業・農村振興部門」の3部門があります。