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今シーズン最多5万5,000パックを出荷 イチゴが春のピークを迎えました

2021.4.5

選果場のあぐりセンター小牧でイチゴをひと箱ずつ検査する生産者ら

 県内トップクラスの生産量と規模を誇る西尾市で、3月下旬よりイチゴ出荷が春の最盛期を迎えています。夜温・日中の気温上昇により、今年は出荷ピークが例年に比べて1週間ほど前倒し。3番果と4番果の出始めが重なり、出荷量が増えてきました。最多出荷量を記録した3月31日には、1日で1.4㌧(5.5万パック)と3年ぶりに最多出荷量を更新。4月に入ってからも多い日には約3万パックを県内市場のほか、石川県・新潟県へ出荷する見込みです。
 4月1日からは「朝採りイチゴ」の出荷も始まりました。より新鮮なイチゴを届けようと、市場の要望と合わせて同部会が2006年より行っているもので、毎日300~800パック(1パック250㌘)を出荷。主に西尾市近隣市町および名古屋市のスーパーで販売します。収穫から販売までの所要時間7~10時間ほどと、量販店の店頭に並ぶまで1日程度かかる通常出荷と比べてより新鮮なイチゴを届けています。パックのフィルムには「朝採りイチゴ」のシールを貼り、消費者へ新鮮さをアピール。通常出荷より高単価での販売を行うことで所得増につなげており、5月末まで毎日行う予定です。

 西尾市内のイチゴ生産者で組織するJA西三河いちご部会(部会員76人)は約16.3㌶で年間938㌧のイチゴを生産。2015年より天敵資材「バンカーシート」の活用によって農薬の使用を抑えつつ、安全・安心なイチゴ生産に取り組んでいます。また農業用ICTツールをはじめとした環境モニタリング装置を利用し、最適なハウス環境の構築を目指しています。