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JA西三河ミニトマト共選組合 安定出荷に向けてほ場巡回

2021.5.6

種苗会社(右2番目)の説明を熱心に聞く生産者ら

 JA西三河ミニトマト共選組合(組合員4人)は4月27日、全組合員のほ場を巡回しました。毎年、種苗会社や西三河農林水産事務所の普及員らを交えたほ場巡回を定期的に行っており、安定出荷と栽培技術の向上を図っています。
 この日、種苗会社の担当者2人をほ場に招き、生産者とJAの販売担当者ら計10人が参加。樹勢や着果維持、病害虫被害の有無を確認し、改善点などを検討しました。今年度は冬場の気温が高く例年に比べて10日ほど前倒し出荷となっており、2月には前年比130%を出荷。なり疲れによる着果負担で4月下旬の出荷量は平年の半分ほどに落ち込んでしまっていることから、栽培管理を中心とした情報交換を行いました。生産者からは地温による影響や持ち直しについての質問が多く、種苗会社の担当者は樹の負担を和らげる管理方法をいくつか紹介。あわせて「これからの時期、玉の黄化を防ぐため意識的に葉っぱを増やし葉に光を当てることが大切。ゴールデンウィーク以降は雨が増え、気温もさらに上がってくるので灰カビ病に注意してほしい」と呼び掛けました。

 同組合で生産する完熟房取りミニトマト「赤美味(品種名:キャロル7)」は、地元で名君として愛される吉良上野介義央公の愛馬「赤馬」が由来。房のまま全体を赤く完熟させてから収穫するため、完熟性と鮮度感が特徴です。4月下旬から5月末にかけては果皮が柔らかく、糖度は12度前後と味がのっているベストシーズン。樹勢をしっかり保ちながら水を切って育てているため、トマト本来のコクが楽しめます。200㌃で年間約90㌧のミニトマトを生産。主な出荷先は県内市場や関東方面で、7月末まで出荷が続きます。