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菊を楽しむきっかけに、染色剤使って花育授業

2021.6.30

カラフルに染まった菊を染色液から取り出す児童ら

 当JAと西尾市花き協議会は5月25日、西尾市立一色南部小学校で染色剤を使った花育授業を初めて開きました。
 コロナ禍での冠婚葬祭の縮小や家族葬増加により、菊の消費が落ち込んでいることを背景に、菊農家を応援したいという想いからJA・行政が一体となって染色授業を企画。子どもたちが地元産花きに親しみ、花のある暮らしを楽しんでもらう契機としました。
 この日、菊生産者を代表してロイヤルマム(西三河南部菊共選組合)の黒田清隆組合長とJA・市職員らが同小を訪れ、6年生38人に染色授業を指導しました。同協議会とJA共済の助成金を活用し、輪菊と切り花染色剤「フラワーパレット」を提供。また生産者の協力のもと、輪菊は圃場で満開に咲かせたものを用意しました。
 染色剤を混ぜた水(染色液)に生けることで、花が水を吸い上げる力を利用。ピンクやブルーなど6色ある染色液の中から、1人5本ずつ好きな色を選んでカラフルに染め上げました。児童らは少しずつ染まる過程を観察し、「花の美しさを身近に感じられた」「花が水を吸い上げる性質がよく分かった」などと話し、黒田組合長は「好きな色に染めて花の美しさを知る機会になれば」と話して、菊を楽しむ子どもたちの姿に目を細めていました。染め菊は花束にして持ち帰り、感謝のメッセージを添えて家族にプレゼントしました。
 今回染色過程で観察した植物の道管については、今後の授業で学習する予定だそうです。