JA西三河のこと

佐久島の農業振興・耕作放棄地対策へ市・島民団体と協力 特産物づくりへサツマイモ試験栽培


サツマイモ試験収穫(2017年11月)


島民団体・市・JAと食品加工会社が集まり、加工品づくりを協議する(2017年9月)

 JA西三河は地域振興活動として、佐久島で増加する耕作放棄地の対策のため、西尾市や島民団体「島を美しくつくる会」と連携して、新たな島の名産品づくりの取り組みを行っています。
 JA西三河は2017年4月、西尾市へ農業用トラクター1台とフレールモア、景観植物の種等を寄贈しました。このトラクターは佐久島にて耕作放棄地の耕起や、農作物や景観作物の植栽のための農地作りに利用されています。
 これと並行して同年度、島を美しくつくる会の企画する「島おこしの NEXTステージプロジェクト」の一環として、佐久島の新たな名産品候補としてのサツマイモ栽培の計画がスタート。栽培に際しては無農薬・減農薬での栽培を行い、安全・安心で付加価値の高いサツマイモとその加工品を佐久島の特産物へ育成しようと計画しています。
 2017年度は、市の施設である佐久島クラインガルテンの試験圃場1.1アールでサツマイモの試験栽培を行い、8品種・約1200本を栽培。11月には約500キロのサツマイモを収穫しました。
 品種ごとに出来栄えや収穫量をチェックし、2018年度は栽培品種を「紅はるか」に統一。佐久島クラインガルテンでの試験栽培の面積を17㌃まで拡大しました。また島民の希望者7名がそれぞれの畑にて、JAや県農業改良普及課の指導のもとでサツマイモを栽培します。この年は生産量2トンを目標とし、十分な収量があれば、芋焼酎の原料のほか焼き芋・干し芋の原料や、佐久島の飲食店でスイーツなどの食材として利用される予定です。
 佐久島は三河湾に浮かぶ面積1.81平方キロメートル・人口239人(平成29年4月現在)の島。近年は年間観光客数10万人を数える人気観光地ですが、主産業であるアサリ漁獲量の低下や、耕作放棄地の増加による景観の悪化、人口減少と高齢化が課題になっています。JA西三河は上記の取り組みのほか、佐久島店を中心とした金融・共済サービスの提供や、Aコープ一色店への商品注文のとりまとめと受発注・配達、年に一回の佐久島小・中学校への新米寄贈などを通し、佐久島の暮らしを支えています。

(2018.6)